■|なぜプロフィールが“最初に”必要なのか?

独立したての弁護士は、ブランドも実績もゼロからのスタート。
あなたが「何者で、どんな価値を提供できるか」を言語化しなければ、誰も相談してくれません。

検索者・読者があなたのHPやSNSを開いて最初に判断するのは、次の3点です

  1. この人は、自分の悩みに詳しそうか?(専門性)
  2. この人には、相談しやすそうか?(親しみ)
  3. この人は、他の弁護士と何が違うのか?(独自性)

その答えを伝えるための文章こそが、「プロフィール」です。


❶|プロフィールは“USP”を伝える武器になる

 USP(Unique Selling Proposition)とは、「あなたが唯一提供できる価値・ポジション」のことです。

弁護士業界では、形式的な経歴・資格だけでは差別化できません。
だからこそ、プロフィールの中に「USP=独自性ある強み」を織り込む必要があります。

具体的に伝えるべき要素

要素意図
どんな分野に注力しているか専門性の明示
なぜその分野に注力しているか想い・動機の提示(共感を生む)
どんな姿勢で依頼者に向き合っているか弁護士としてのスタンスの提示
依頼者からよく言われる言葉他者評価による信頼性

例)
「“話しやすい先生で助かった”と言っていただくことが多く、どんな悩みでも丁寧に受け止める姿勢を大切にしています。」


❷|読まれるプロフィール文の心理的構成

 人は、初めて会う相手に対して「この人を信頼してもいいか?」を、文章の冒頭10秒以内で判断します。
そのためには、「結論から、感情に訴える言葉で始める」ことが効果的です。

構成テンプレート(心理フロー)

  1. キャッチコピー(共感・問題意識)
     →「“契約書を読まずにサインした”それがトラブルの始まりでした」
  2. 想い・専門性の説明
     →「私は中小企業法務に注力し、契約書リスクをゼロにする支援をしています。」
  3. 経歴(安心感)
     →「弁護士登録から10年、企業法務中心の実務を積んできました。」
  4. 提供価値(ベネフィット)
     →「“トラブルを未然に防ぐ”法務顧問を、身近な存在として提供します。」
  5. 相談への導線(行動喚起)
     →「まずは無料相談で、悩みをお聞かせください。」

❸|「自分を語る」のではなく「相手目線で語る」

多くのプロフィール文が「私が」「私の」と“自分視点”ばかりになりがちです。
しかし、読者が本当に知りたいのは、「この先生は、自分の悩みを理解してくれるか?」ということ。

書き方のポイント

  • 「私は労働問題に詳しい」ではなく → 「解雇や未払い残業で悩む方に、法律と交渉で解決の糸口を届けます」
  • 「弁護士歴10年」ではなく → 「労務トラブルを多数解決してきた経験から、企業と労働者の“現場のリアル”を理解しています」

→ プロフィールは、主語を「あなた」に切り替える意識を持つと、“読者に届く文章”になります。


❹|専門分野別、刺さるプロフィールの方向性

専門分野プロフィールで重視すべきポイント
離婚・男女問題感情への共感・寄り添う姿勢・プライバシー配慮
労働問題(労働者側)弱者救済のスタンス・交渉実績・スピード感
企業法務実務経験・“経営目線で語れる法務”・対応範囲
相続・高齢者誠実さ・手続き支援・家族間調整の実績
交通事故保険会社との交渉経験・後遺障害等級への理解

例)相続弁護士の場合
「“もめない相続”を実現するために、事前対策から遺産分割の調整まで一貫してサポートしています。高齢者の方やご家族にも安心してご相談いただけるよう、難しい言葉を使わず、分かりやすく丁寧な説明を心がけています。」


❺|プロフィールに入れると効果的な“+α情報”

  • 相談対応エリア(オンライン対応の可否も)
  • 趣味・人となり(親しみのため)
  • お客様の声(簡易なものでも良)
  • 「どんな相談が得意か」箇条書き(SEO効果あり)
  • 初回相談料・方針(相談しやすさアピール)

❻|プロフィール文はどこで活かすべきか?

  • 自所ホームページ(トップ・弁護士紹介ページ)
  • Googleビジネスプロフィールの「紹介文」
  • 弁護士ドットコム・ポータルサイト
  • note・ブログ・X(自己紹介欄)
  • メール署名・営業資料・パンフレット

→ 書き分けておくと、ブランディング効果が何倍にもなります。


■まとめ|プロフィールは「開業初期の最強営業ツール」

プロフィールは単なる自己紹介ではなく、「この人に相談してみたい」と思ってもらう<最初の信頼獲得装置>です。

●弁護士としての価値観・専門性・寄り添う姿勢を
●相手目線で、感情に届く言葉で、明確に伝える
●「独立した理由」や「相談者へのメッセージ」で差別化する

この3点を意識するだけで、プロフィール文は一気にあなたの「武器」になります。

開業・独立で、悩んでいませんか?

「これから独立するのに、営業の仕方がわからない」「具体的な開業準備について、誰かに相談したい」 そんな弁護士の方へ——

開業独立サポート経験豊富なコンサルタントによる60分無料相談をご用意しています。
あなたの現状に合わせて、無理のないステップを一緒に考えましょう。

申し込みは、下記問い合わせフォームまで ☟

人気ブログランキング ブログランキング・にほんブログ村へ