「ブログはSEOに効果的」と言われ、頑張って毎月5本、ブログ記事を更新している。でも、全く問い合わせが来ない。アクセス数も伸びない。そんな悩みを持つ弁護士の方は意外と多いのではないでしょうか?
実は「量」をこなしても、書き方や方向性を間違えると意味がないのがブログ集客です。
この記事では、なぜ“月5本書いても成果が出ないのか”、そして“どうすれば集客できるのか”を、SEOとユーザー心理の観点から解説します。
■なぜブログを書いても集客につながらないのか?|よくある5つの原因
1. 誰のために書いているかが曖昧
多くのブログは、読者(=潜在顧客)ではなく、自分の書きたいことを書いているという落とし穴に陥りがちです。
- ✕…「〇〇法改正の概要について」
- ○…「改正〇〇法で離婚調停はどう変わる?主婦の方が知っておきたい3つのポイント」
“この人の悩みを解決する”という視点が欠けると、検索されることも読まれることもありません。
2. キーワードがズレている(=検索されないテーマ)
SEOブログでは、「検索されるキーワード」を狙って書くことが前提です。
よくある失敗は、以下のような例で
- ✕…「最新の判例解説(〇〇地裁 令和5年〇月〇日判決)」
- ○…「養育費が払われない時の対応法|差押えや履行勧告の実例」
前者は弁護士には興味深い内容でも、一般ユーザーは検索しません。
3. 専門性があっても“わかりやすく”ない
弁護士の記事は、ともすれば「難解」「専門的すぎる」「法律用語が多い」傾向にあります。
たとえば「相続回復請求権」「準共有」「限定承認」などの言葉を多用していませんか?
一般の人は、それを読んだ時点でページを閉じてしまいます。
専門的なことを、専門外の人に“わかるように伝える”ことが、信頼につながるポイントです。
4. CTA(問い合わせ導線)がない・弱い
意外と見落とされがちなのが、「問い合わせへの導線」です。
- 記事の最後に「無料相談はこちら」などのCTAがない
- お問い合わせページへのリンクが目立たない
- 実績や相談対応エリアが分かりづらい
これでは、せっかく記事を読んだユーザーも行動せずに離脱してしまいます。
5. 単発記事で終わっている(=全体設計がない)
バラバラとテーマを変えて記事を書いていると、サイト全体の専門性が薄くなり、SEO効果が分散してしまいます。
例えば「離婚」に力を入れているなら
- 面会交流
- 慰謝料請求
- 財産分与
- 離婚調停の流れ
- 公正証書の作成方法
など、体系的にコンテンツを構成することで、Googleから「このサイトは離婚分野に強い」と評価されます。
■集客できるブログに変えるための5つの実践策
1. 「検索キーワード」ベースで記事構成を考える
まず、見込み客が検索するキーワードを把握しましょう。
無料ツールでも調査可能です(例:ラッコキーワード、Googleキーワードプランナー)。
例えば、
- 「夫が不倫 相場」
- 「離婚調停 期間」
- 「相続放棄 方法」
このような具体的な悩みワードにマッチする記事タイトルと構成にしましょう。
2. 「ペルソナ設定」で読者像を明確にする
記事を書く前に「誰の悩みに応える記事なのか」を明確にします。
例)離婚相談を狙うなら
- 40代主婦
- 子どもあり、専業主婦
- モラハラやDVに悩んでいる
- 経済的に不安がある
こうした人物像を想定して、その人に語りかけるようなトーンや構成にすることで、共感・信頼が生まれます。
3. 法的知識を「生活視点」に翻訳する
専門知識を、そのまま法律用語で解説しても伝わりません。
ユーザーが検索するのは「悩み」や「不安の解決方法」です。
例)
✕…慰謝料請求に関する民法709条の適用について
○…不倫されたとき、慰謝料はいくらもらえる?請求できる条件と相場を解説
「検索ユーザーの悩み言語」に翻訳することが、読まれるブログへの第一歩です。
4. 読者を“動かす”CTAを用意する
記事の最後には、自然な流れで「行動」を促しましょう。
良い例)
- 「離婚の手続きや慰謝料のご相談は、初回60分無料で承ります」
- 「〇〇市・△△市の方はお気軽にお問い合わせください」
加えて、お問い合わせフォーム・LINE・電話番号など複数の導線を設置するのが効果的です。
5. カテゴリーと内部リンクを整理し、「専門サイト化」する
ブログ記事は、単体で機能するのではなく、相互に補完し合う構造が大切です。
例)
- 「離婚」カテゴリに、各関連トピックの記事を集約
- 記事同士に「関連リンク」をつけて回遊性を高める
- トップページからカテゴリーページにリンクを設定
こうすることで、サイト全体が「ある分野に特化している」と検索エンジンに伝わり、SEO評価が上がりやすくなります。
■まとめ|“月5本”より“1本の質”を高めよ
弁護士がブログを通じて集客を目指すなら、「数より質」「自己満足より読者目線」が成功のカギです。
ポイントは以下の通り)
- 読者の検索意図に沿ったキーワード設計
- 専門性を一般ユーザー向けに翻訳する力
- カテゴリー設計と内部リンクで「専門サイト化」
- 明確なCTAで問い合わせにつなげる
月5本書いても成果が出ないなら、まずは1本の「質」を徹底的に見直すこと。
そこから、ブログは「資産」として、あなたの事務所の集客エンジンになっていきます。
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