「独立してもすぐに顧客がつくと思っていた」「資金は足りていると思っていた」——これは、実際に開業してから後悔する弁護士がよく口にする言葉です。
弁護士が独立・開業する際には、法律知識だけでなく「経営者としての視点」が求められます。本記事では、弁護士が開業で失敗する典型パターンとその回避法を5つの視点で解説します。


❶ 見込み客ゼロで開業する【営業戦略の欠如】

典型的な失敗

  • 修習同期や知人頼りで何とかなると思い込み、事務所HPもブログもなし
  • 開業後数ヶ月間、電話が一切鳴らない状態に

回避法

  • 開業前からブログやSNSを活用して認知を高める
  • Googleマップ対策(ローカルSEO)や、ポータルサイト登録を準備段階で行う
  • 初期は「自分が営業マンである」と強く意識する


2. ホームページに投資せず集客できない【Web戦略の軽視】

典型的な失敗

  • 無料のテンプレートHPで済ませる
  • 価格の安さだけで業者を選定し、SEO基本整備が何もされていない
  • 個人のウェブ制作者に頼み、制作途中の状態で納品されずトラブルに
  • スマホ表示が崩れていて、見づらい・古臭い印象を与える

回避法

  • 「デザイン×SEO」の2つを意識し、適正費用をきちんと初期投資する
  • 専門性を伝える設計のホームページをプロに依頼
  • SEOの基本対策をし、今後ブログなどで継続運用できる仕様にしておく
  • 見込み客に「この弁護士に相談したい」と思わせる導線(CTA)設計を


3. 資金繰りに甘く、すぐに資金ショート【経営感覚の不足】

典型的な失敗

  • 賃料・人件費・HP制作費などがかさみ、半年で貯金が尽きる
  • 開業資金だけでなく、運転資金3〜6か月分を確保していない

回避法

  • 金融機関や日本政策金融公庫などから事前に融資を検討
  • 「売上ゼロでも半年は持つ」計画を立てる
  • 経費を固定費から変動費へ切り替える工夫(業務委託、フリーアドレスなど)


4. 分野を絞らずに全方位で広告【マーケティング戦略の未熟】

典型的な失敗

  • 「なんでもやります」型の広告で、他の弁護士と差が出せない
  • ネット上で検索されても、似たような事務所に埋もれる

回避法

  • 「地域特化」「分野特化」のどちらかを必ず軸に据える
  • 例)「交通事故×〇〇市」「離婚×女性相談」などニッチな切り口で訴求
  • ブログ・動画・SNSでも同じ軸を徹底して打ち出す


5. ひとりで全てを抱え込む|相談できない【メンタルリスク】

典型的な失敗

  • 売上も伸びず、不安な気持ちを誰にも相談できない
  • 結果、うつ状態・廃業へ追い込まれるケースも

回避法

  • 同業の開業者・修習同期との横のつながりを大切にする
  • 開業コンサルや集客アドバイザーに「初期だけでも」相談してみる
  • 経営者向けの相談窓口(税理士・中小企業診断士)を作っておく


■まとめ|成功には「法務+経営+集客」の三位一体が必要

開業弁護士が失敗する原因の多くは、法律スキルの不足ではなく、経営と集客の準備不足です。

今すぐできる一歩

  • 開業前からWeb戦略をスタート(ブログ・HP設計)
  • 資金計画と融資準備を早めに
  • 開業支援に強いプロに一度相談して、外部を上手に活用する

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