弁護士として独立・開業を果たした瞬間、多くの人が感じるのが「これからどうやって仕事を取るか?」という不安です。
華々しく開業したものの、最初の1件目がなかなか決まらないという声は少なくありません。この記事では、顧客ゼロから案件を獲得していくまでのリアルな方法を、段階ごとに解説します。


1. 最初の武器は「人脈」ではなく「発信力」

 独立直後、「人脈がない」「紹介も期待できない」という弁護士は少なくありません。そんなときに必要なのが、自分を見つけてもらう努力=発信力です。

● 無料の情報発信をすぐに始める

  • ブログ(WordPressなど)
  • X(旧Twitter)やInstagram
  • noteやYouTube(顔出し不要でもOK)

発信内容は以下のように、“誰かの困りごと”に答える形が効果的です。

  • 「労働審判を起こされたら会社はどうすべき?」
  • 「親が認知症になったら相続対策は手遅れか?」
  • 「離婚調停、同意しないとどうなる?」

最初の顧客は、あなたの専門性を発信する“文章”から生まれます。


2. 小さな実績を積み、ホームページに掲載

 案件ゼロのまま、ホームページを開設しても意味がない…と思っていませんか?

実は逆です。実績がゼロだからこそ、育てていく「土台」としてのホームページが必要です。

● 必ず掲載したい最低限の項目

  • 自己紹介(経歴・理念・人柄が伝わる文章)
  • 取り扱い分野と料金
  • お客様の声(※最初はモニターでもOK)
  • ブログ・お知らせ(更新頻度が信頼につながる)

案件が入ったら、解決事例として掲載する(もちろん守秘義務に配慮)ことで、信頼の連鎖が始まります。


3.「モニター案件」で最初の実績をつくる

 独立直後の一つの有効な方法が、初期の「モニター案件」を受けることです。たとえば以下のようなパターンがあります。

  • 知人・親族からの依頼を無料~低価格で引き受ける
  • SNSで「○○分野について無料相談受付中」と募集
  • 顧問契約を前提とした“お試し相談”

ここで重要なのは、「実績」と「声(レビュー)」をもらうこと。これが次の集客の“武器”になります。


4. 特化型サイトで“専門家ポジション”を取る

 汎用的な法律事務所サイトでは、ネット上での差別化は困難です。そこで、「〇〇専門」「△△特化」のサイトを作ることで、SEOにも強く、信頼性も高まります。

特化例

  • 離婚・不貞慰謝料に特化
  • 成年後見と相続対策に特化
  • 労働トラブル(企業側)に特化

このようなサイトを立ち上げ、特化分野の検索ワードで上位表示を狙うと、継続的な問い合わせが得られるようになります。


5. 地域密着×リアル営業も侮れない

 ネット集客に注力する一方で、リアルな接点も重要です。特に地方や地域密着型の戦略を取るなら、以下のような活動が有効です。

  • 商工会や倫理法人会などに参加
  • 不動産業者・保険代理店・税理士にあいさつ回り
  • 地元のフリーペーパーやチラシ広告
  • 無料相談会の実施

これらの活動が、紹介のきっかけや口コミの種になります。


6. 小さな受任でも「感動体験」を与える

 案件が来たら、まずは“誠実すぎるほど誠実に”対応してください。特に最初の数件は、次のような意識が重要です。

  • 初回相談は丁寧に。事務的にしない
  • 進捗報告はこまめに
  • 納得感と安心感を与える説明

この積み重ねが、口コミ・紹介・レビュー・顧問契約へとつながっていきます。


■まとめ|案件ゼロは怖くない。「発信→実績→信頼」のループを回せ

 独立直後の弁護士が案件ゼロから抜け出すには、次のサイクルを意識することが重要です。

発信する → 小さな実績をつくる → ホームページに載せる → 信頼が生まれる → 依頼が増える

初期の苦しさは誰もが経験するものですが、「継続的な発信」と「見せ方の工夫」ができれば、半年~1年で確実に結果は出ます。

「いま顧客ゼロだけど、本当に大丈夫だろうか」と不安な方ほど、今日から“あなたの言葉”をネットに残していきましょう。それが、最初の1件につながる一歩です。

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