
相続は、弁護士にとって安定したニーズがある分野です。しかし、司法書士・税理士・行政書士など他士業との競合が激しく、適切な導線を整えなければ「相談以前に候補にも上がらない」というケースも少なくありません。
今回は、相続案件の集客に実際に効果がある施策を紹介します。個人事務所や小規模事務所でも取り組める内容が中心です。
施策❶| 「遺言・相続」専用の特設ページを作る
● なぜ効果的?
- 「相続 弁護士 ○○市」などの検索流入はテーマ特化型ページが強い。
- トップページだけではGoogleの評価対象がぼやけるため、専門ページが必要。
●実行ポイント
- ページURLは
/souzoku/
などシンプルに。 - 各サービスごとに小テーマを分ける。
- 相続放棄|遺留分侵害請求|遺言書作成|生前贈与|調停・訴訟対応
※注意点
- 法律用語の羅列ではなく、「困っている人の言葉」で書くこと。
- 「兄が全部相続すると言っている」「葬儀後に借金が出てきた」など、検索されやすい口語表現を意識。
施策❷|「無料相談30分」+明朗な費用表示
● なぜ効果的?
- 高齢者・相続人は「弁護士=高額」のイメージが強く、費用不明=敬遠される。
- 明朗会計+時間制限で無料相談の乱用リスクも回避可能。
●実行ポイント
- 初回30分無料+延長15分ごとの料金を明記。
- タイムチャージ式と固定報酬の両方を掲載して、選べる安心感を演出。
※ 注意点
- 無料相談が「法的助言」となりうる場合のリスク管理(免責事項記載など)。
- 事前ヒアリングフォームを用意し、無駄な相談を防ぐ。
施策❸|相続に強いことを“見た目”で伝える
● なぜ効果的?
- 多くの相談者は「Webサイトの雰囲気」で相談先を決定する。
- 実績・専門性・人柄が一目で伝わることで初回相談の予約率が向上。
● 実行ポイント
- 相続に関する解決事例/お客様の声/インタビュー記事を目立たせる。
- 「〇〇市で20年以上、相続に注力」といったキャッチコピーを配置。
- 高齢者でも読みやすいデザイン:大きめの文字、明快な色使い。
施策❹| ブログ記事戦略:悩みの“検索語”から逆算して書く
● なぜ効果的?
- 「遺産分割 兄 怒ってる」「遺言書 どこにあるか分からない」など、感情ベースの検索が多い。
- 弁護士視点ではなく「素人が検索しそうな言葉」を使うことでSEO効果大。
● 実行ポイント
- タイトル例 「母の再婚相手にも相続権がある?知らないと損する相続ルール」
- 1記事=1テーマで深堀りし、見出しにも検索ワードを含める。
- 実際の相談例(匿名化)を使ってリアリティを出す。
施策❺|チラシや地域誌も“戦略的”に使う
●なぜ効果的?
- 特に高齢者は、新聞折込や地域誌を見て行動する傾向が根強い。
- 無機質な広告ではなく、「感情に刺さる実話形式」が読まれる。
●実行ポイント
- 「夫に先立たれ、遺言もなく…」のようにドラマ仕立ての構成。
- 小冊子型チラシ(8ページ程度)も効果的。「持ち帰って家族と共有」されやすい。
施策❻|市民講座・セミナーを開催/登壇する
● なぜ効果的?
- その場で相談予約に直結する可能性が高く、信頼獲得→受任までのリードタイムが短い。
● 実行ポイント
- 参加者から個別相談への誘導を明示:「個別相談は〇名限定で受付中」
- 司法書士や税理士と共同開催し、相続ワンストップ支援を印象付ける。
施策❼| 他士業(税理士・司法書士)との連携窓口を整える
●なぜ効果的?
- 税理士・司法書士は「生前の財産管理」や「登記」に関与するため、相続関連案件に直結する紹介源になる。
●実行ポイント
- 具体的な業務分担の設計(例:相続税申告は税理士、調停対応は弁護士)。
- 共同で相続パンフレットを作成して配布。
- 他士業のHPにも「連携している弁護士」として掲載されることで認知度が広がる。
施策❽| お客様の声=“次の相談者”の不安を消す武器
● なぜ効果的?
- 「自分と同じ境遇の人が安心できた」というストーリーは、説得力を超えて共感を呼ぶ。
●実行ポイント
- 音声インタビュー→書き起こし→記事化の流れがベスト。
- 「弁護士に相談する前は、こんな不安がありました」など、感情変化の流れを明示。
■まとめ|まずは“1つずつ”実行することが鍵
相続集客は「何をやるか」よりも、「一貫して“相続に強い”という印象を築けているか」が成果を大きく左右します。
やみくもに媒体を増やすのではなく、1つ1つの施策を丁寧に実行・検証し、事務所の強みに合った導線を磨いていきましょう。
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