
2000年になって弁護士の広告規制が解禁し、今年25年を迎える中、法律事務所におけるPR戦略も簡単にはいかなくなってきています。「弁護士ドットコム」などのポータルサイトに掲載すれば、当たり前に集客できる時代はとっくに終わっています。
スマホが当たり前のツールになり、SNSなど含め自分で検索し情報を取りにいくユーザーが圧倒的に増えた現在は、弁護士・法律事務所もそれぞれが積極的に「ブランディング」「ネット集客」といったことに取り組むことで、売り上げ・案件数などにも大きな差が生まれる時代になりました。特にいち早くこの点に取り組み成功を収めている30代の若手弁護士・新規開設法律事務所は毎年どんどん誕生しています。
そうした中、PR戦略に着手する際、はじめに必ず抑えておきたいのが「3つの視点」です。
チェック❶ 「集客方法」
まず1つ目は「集客方法」です。約10年前は、月額3万円の登録料で「弁護士ドットコム」などのポータルサイトを活用すれば、約5件~10件/月が受任できるという魔法の杖が存在していました。しかし、現在は「ココナラ」含めポータルサイト経由の受任はどんどん減っているのが現状です。また、ホームページを持っている法律事務所も全体の4割程度だったのが、今では、全体の約7割程度まで普及しており与信として当たり前になっています。こうした中、今一度「集客方法」をしっかりと考え、創意工夫する必要があります。
【❶専門サイトの開設】【❷ブログ記事発信によるブランディング】【❸WEBセミナー】は、とても効果的な方法です。特に【専門サイトの開設】は、今後弁護士のPR・ブランディングにおける必需品になると言われてます。早めに導入ご検討されることをお勧めします。
チェック❷ 「営業(開業)エリア」
2つ目は、「営業(開業)エリア」です。これは競合となる他法律事務所の状況がエリアに よってまったく異なる為、そのエリアに適したPR戦略をたてることが重要になります。
「新宿」「渋谷」「池袋」などの大型ターミナル駅エリアと、JR中央線・小田急線・京王線などの郊外住宅街エリアでは、お客さま像・案件数・内容において大きく異なってきます。大型ターミナル駅エリアでは、たくさんの潜在顧客が見込めますが、その分競合事務所も多く、きちんと明確な自社メリット出しを行う必要があります。逆に住宅街エリアでは、お客様の数は限定される為、地域1番事務所を目指す為のブランディングが必要となってきます。
また、今から独立・開業を検討されている弁護士の方には、それぞれのメリット・デメリットを書き出し、ご自身の注力分野・目標売上・働き方なども考慮の上拠点を決めることをお勧めします。最近では、競合の少ないエリアに意識的に開業し成功を収めている30代弁護士も増えています。今一度、営業エリアに対する情報整理と理解を深めてください。
チェック❸ 「注力分野」
3つ目は、「注力分野」です。従来までのオールラウンドに何でもやりますの町弁事務所スタイルや、今までのキャリアの中でご自身が数多くされてきた分野を得意分野として押し出す弁護士はとても多いです。しかし、マーケティングの視点から考えると社会の動向は常に変化し、この20年間で、インターネットの台頭や在宅ワークへの理解など生活・働き方のスタイルも急激に様変わりしています。
今までネットでの集客に適しているとされてきた「離婚・男女問題」「借金・クレサラ問題」「交通事故」。これも20年前とは、状況がかなり違っています。既存の競合事務所が多く、かなり対策を考え集客している点や、自動運転の普及など分野の将来性への不安など厳しい側面も囁かれています。10年後の柱となる分野を何にするのか。
ご自身のご興味・分野の成長性・ネット集客との相性などから総合的に検討されることを お勧めします。出来れば、3つ注力分野を選び、その中でも優先順位を決めてPRすること は小さな事務所にとっては、非常に大切となってきます。
🔳独立のことで、悩んでいませんか?
「今すぐじゃないけど、いつかは独立したい」「資金や集客のこと、誰かに相談したい」 そんな弁護士の方へ——
開業サポート経験豊富なコンサルタントによる60分無料相談をご用意しています。
あなたの現状に合わせて、無理のないステップを一緒に考えましょう。
申し込みは、下記問い合わせフォームまで ☟